一般歯科|古川歯科|七道駅徒歩5分にある一般歯科・小児歯科

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一般歯科

一般歯科|古川歯科|七道駅徒歩5分にある一般歯科・小児歯科

むし歯治療

一般歯科について

当院のむし歯治療の特長

虫歯治療で削ってしまった歯は元通りにはなりません。当院では予防を中心としたできるだけ削らない治療を行います。
ただし、進行してしまったむし歯の場合は削って、詰めるという選択をするしかありません。病状の説明を行い、治療の選択肢を提案させていただきますので患者様の同意のもと治療を進めていきます。

むし歯とは

・ミュータンス菌(むし菌)の酸産生作用

口の中の細菌数は10兆個以上といわれ、そのうち、むし歯の原因となる酸を作る酸産生菌が7080%を占めると考えられています。酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。この酸によって歯が溶かされます。

人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、溶かされた歯は修復されています。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置するとその歯は崩壊して、むし歯となります。

・深部へとむし歯を拡大させるラクトバチラス菌

ミュータンス菌と同様に、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。ラクトバチラス菌は、エナメル質のようなツルツルした部分には生息できず、ミュータンス菌によって作られたむし歯のザラザラした部分や、奥歯の溝、詰め物や被せ物の適合が悪いすき間などに生息します。酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深いむし歯の中で酸を作り、さらに深部へとむし歯を拡大させていきます。
初期段階のむし歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で早期発見・治療をすれば、比較的簡単な処置で治癒します。

自覚症状のない疾患ですので定期的に歯科検診を受診し、チェックが必要です。

○こんな症状ありませんか?

・歯の表面が黒ずんできた
・歯の表面に穴が空いている
・甘いもの、冷たいものがしみる
・熱いものがしみる
・歯がズキズキ痛む
・食べ物がよく詰まる
・歯医者に1年以上行っていない

むし歯が起こりやすくなる要因

むし歯は、次のような条件が揃った場合になりやすいと考えられています。

【歯質】 むし歯になりやすい歯質、歯並び、咬み合わせになっている

歯質は一人ひとり異なり、むし歯のなりやすさを左右します。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促すフッ化物(フッ素)を利用したり、だ液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。

【糖分】 甘いもの(糖質)を多く摂取する習慣がある

糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。

【細菌】 むし歯の原因菌が活発に活動している

キシリトールやフッ化物(フッ素)には、むし歯の原因となる細菌の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去することが効果的です。

【汚れの付着時間】 歯垢が歯に付着したままになっている時間が長い

口の中で酸が作られるまでには、少し時間がかかります。むし歯予防には、糖分を摂取したら早めにうがいや歯みがきをして、むし歯の原因となる酸を取り除くことが効果的です。

むし歯の進行と治療法

歯の痛み方でむし歯の進行をある程度知ることができます。その進行具合によって治療方法が異なります。

健康な状態

自覚症状がなく、歯科検診などで発見される CO~C1

C0 ごく初期のむし歯

症状
今のところ削って治療する必要がない要観察歯となります。むし歯菌が放出する酸によってエナメル質が溶かされ始めている段階で、歯の表面が白く濁って見えますが、まだ穴は空いておらず、痛みなどの自覚症状もありません。

治療方法
適切なブラッシングやフッ素塗布により、歯の再石灰化を促すことで治癒します。
・食習慣の改善
・ブラッシング指導

健康な状態

自覚症状がなく、歯科検診などで発見される CO~C1

C1 エナメル質に小さな穴が空いたむし歯

症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。

治療方法
むし歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レンジ)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
・プラークコントロール(効果的な歯みがき、食習慣の改善)
・フッ素塗布
・シーラント
・コンポジットレンジ修復(詰め物)

軽度歯周病

冷たいもの、甘いものがしみる C2

C2 歯の内部(象牙質)まで進行したむし歯

症状
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。

治療方法
むし歯の部分を削り取り、詰め物で補います。症状によっては局所麻酔を使用します。
むし歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
・コンポジットレンジ修復(詰め物)
・インレー(詰め物)
・クラウン(被せ物・差し歯)
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。当院では身体に優しく、審美性の高い材料を種類豊富にご用意しています。

健康な状態

熱いものがしみる、激しい痛みがある C3

C3 神経まで進行したむし歯

症状
むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。
・クラウン(被せ物・差し歯)
・根管治療(歯根の治療)
・支台築造(歯の土台⦅コア⦆)
被せ物や土台には様々な種類があります。

健康な状態

長期間継続していた強い痛みが治まり、放置している C4

C4 歯根まで進行したむし歯

症状
歯根の部分までむし歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
・抜歯

抜歯(歯の喪失)後の治療方法

・ブリッジ(連続した被せ物)
ブリッジは、失ってしまった部分の歯を補うために、その両隣の歯を土台にして、連続した被せ物を装着する治療です。ご自分の歯と同じように噛むことができますが、ブリッジを固定するため両隣の歯を削る必要があります。このブリッジには、保険適用の金属製のものや適用外のセラミック製など、様々なものがあります。
・入れ歯
比較的短期間での作製が可能ですが、硬い食べものや、粘り気のある食べ物では、しっかり噛むことができず違和感が生じることがあります。慣れるまでの時間が必要です。

※詳しくは「入れ歯(義歯)」のページをご覧ください

・インプラント
ご自分の歯と同じように噛むことができますが、インプラントを埋め込む外科手術が必要となるため、内科疾患や重度の歯周病がある方は適応外になることがあります。
当院ではインプラント治療は行っておりません。インプラント治療を希望される方は他院へご紹介させていただきます。

歯周病治療

当院の歯周病治療の特長

歯周病治療について

日本では成人の8割以上が歯周病になっていると言われています。
歯周病は自覚症状がなく進行し、歯茎や歯を支えている骨が破壊され最終的にはグラグラになり抜けてしまうことがあります。
当院では歯周病の基本的な治療を行い、歯周病の進行を予防することで一生涯自分の歯で噛むことをサポートさせていただきます。

歯周病とは

歯周病とは、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)から細菌が侵入し、歯肉に炎症を引き起こしたり、歯を支える骨(歯槽骨)などが溶けたりする病気です。
歯を失う原因として、むし歯よりも多くの割合を占めています。
気づかないうちに進行する特徴があり、歯周病が進行すると、歯肉が腫れたり、歯がグラグラしたりして、ものが噛めなくなり、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることもあります。
歯周病は大切な歯を奪ってしまうだけでなく、全身疾患とも深い関わりがあることが指摘されています。歯周病菌が口の中から血流に乗って全身をめぐることで、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、早産などを引き起こしてしまう可能性があります。「たかが口の病気」と放っておくと、健康寿命を縮めてしまうことがありますので注意が必要です。
歯みがきを中心としたセルフケアはもちろん、歯科での定期検診を受けることで、歯周病の早期発見・治療を心がけましょう。
あなたの歯は大丈夫ですか?
歯周病のセルフチェックをしてみましょう!

☑️毎日の歯みがきで歯ブラシの先に血がついたり、すすいだ水に血が混じったりすることがある

☑️朝起きたときに口の中がネバネバしている

☑️口臭が長く続き気になる

☑️以前に比べ歯が長くなった気がする

☑️歯ぐきが赤く腫れている

☑️歯ぐきを押すと血や膿が出る

☑️歯と歯の間に食べ物がつまることが増えた

☑️硬いものを食べると歯が痛む

☑️歯がグラグラしている

☑️歯が浮いているような感じがする

☑️歯並びが変わった気がする

このような症状がある方は歯周病の可能性があります。
歯みがきを中心としたセルフケアで改善しない場合、お早めの受診をお勧めします。

 

歯周病の原因

・プラーク(歯垢)

歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの間にたまるプラーク(歯垢)です。
プラークは、多くの種類の細菌が増殖してかたまりとなったもので、ブラッシングが不十分だったり、砂糖を過剰に摂取したりすると、細菌がネバネバとした物質を作り出し、バイオフィルムという粘膜性の膜を形成します。細菌が産生する毒素が歯周組織を刺激し、慢性的な炎症反応を引き起こします。これが歯周病と呼ばれる状態です。
プラークは取り除かなければ硬くなり、歯石という物質に変化して歯の表面に強固に付着します。歯石自体には病原性はありませんが、プラークの格好の住家となります。歯石はブラッシングだけでは取り除くことができません。

・歯周病になりやすい状態(危険因子)

歯周病の直接の原因はプラークですが、口腔内の環境や生活習慣の中に、歯周病になりやすくなったり、悪化させたりする危険因子が潜んでいることが知られています。この因子が重複することで、歯周病の発症リスクが高まります。とくに口の中の清掃不良に加え、喫煙などの生活習慣、過度のストレス、体調不良による抵抗力の低下などが加わると危険です。

【微生物因子(歯周病菌)】

○プラークの中に歯周病の原因となる微生物(歯周病菌)が存在している

【環境因子】

○口内の清掃不良
○喫煙
○プラークの付着量
○歯ぎしり、歯の食いしばり、噛みしめ
○不適合な歯冠や義歯
○不規則な食習慣
○ストレス
○免疫抑制剤の服用
○部分的に歯がない
○口で呼吸する習慣がある

【宿主因子】

○年齢
○歯数
○人種
○糖尿病
○遺伝
○歯肉滲出液中の物質
○白血球機能

歯周病予防は、適切な歯みがきでプラークを取り除くことが基本ですが、規則正しい生活習慣は、歯周病を寄せ付けないためにも大切です。また、生まれつき歯周病にかかりやすい体質の方もいらっしゃいますので、ご自身の体について知り、対策を講じることも大切です。

健康な状態

【健康な状態】

薄いピンク色の歯肉で、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)がなく引き締まっています。ブラッシング時に出血しません。

健康な状態

【軽度歯周病】

歯ぐきに炎症が起き、歯周ポケットが深くなります。痛みはまだありませんが、ブラッシング時や硬いものを食べると出血することがあります。

健康な状態

【中度歯周病】

歯ぐきだけではなく、歯を支える顎の骨にも炎症が進んだ状態です。炎症が慢性化し、骨が溶けはじめます。歯周ポケットが深くなり歯がグラつきはじめます。口臭もあり、歯が浮いたような感じもあります。
<見た目の状態>
全体的に歯肉が赤く腫れあがり、変色がひどくなります。

健康な状態

【重度歯周病】

歯の根っこを支える骨がほとんど溶けています。歯周ポケットがかなり深くなり、歯のグラつきも、ひどくなります。
口臭がきつくなり、膿も出て、放っておくと歯が抜け落ちてしまいます。
<見た目の状態>
歯肉は赤紫色で、歯と接している歯肉がさらに腫れあがります。歯と歯の間のスペースが広がり、食べ物がよく詰まるようになります。

歯周病と全身疾患の関係

慢性的な歯周病にかかっていると、様々な全身疾患にかかるリスクが高まることがわかっています。
歯周病のある部位には、歯周病菌とその菌が産生する毒素が存在します。これらが歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送されると、脳卒中(脳梗塞)、心臓血管疾患、糖尿病の悪化などを引き起こすリスクを高めるといわれています。
唾液中の歯周病菌を含む細菌が、誤って気道から気管支や肺に入ると、気管支炎、誤嚥性肺炎の原因にもなります。
また、早産や低体重児出産のリスクも高くなるため、出産前の歯科検診は重要です。
歯周病と全身疾患は相互作用で良くも悪くもなります。歯周病の予防や治療は、全身の様々な病気の予防や治療につながることにもなり、健康的な生活を送るためにとても大切といえます。

歯周病の治療

歯周病の治療は、「歯周基本治療」「歯周外科治療」「口腔機能回復治療」「メインテナンス」にわけられ、ステップごとに再度の検査(再評価)を挟んで治療効果を確認します。
歯周病の原因は、歯に付着したプラーク(歯垢)であり、プラークを除去しなければ歯周病の進行を食い止めることが出来ません。そこで治療では、歯周病の元となるプラークや歯石を取り除く「歯周基本治療」に主眼が置かれます。
患者様ご自身が行う「セルフケア(ブラッシング)」と、歯科医院で行う専門的な「プロフェッショナルケア」の両軸で進めていきます。
「歯周基本治療」は、軽度の歯肉炎の段階でも、中度、あるいは重度に進行している場合にも共通する治療です。歯肉炎や軽い歯周病であればプラークや歯石を取り除くプロフェッショナルケアを主体とした歯周基本治療だけで治ることもあります。
歯周基本治療だけでは取り除くことができない歯肉の奥にたまった汚れなどには、「歯周外科治療」が検討されます。
治療後、再検査で歯周病の改善が確認できれば、メインテナンスに移行します。定期的なメインテナンスで歯周病の予防を行います。

歯周病治療の流れ

1.歯周病の検査

はじめに、お口の中の状態や歯周病の進行度合いをチェックします。プラークの付着状態、歯肉の炎症度や出血、歯周ポケットの深さ、歯の動揺度などを調べるとともに、レントゲン撮影で目に見えない歯の周りの歯槽骨の状態を確認します。

2.歯周基本治療

・ 口腔清掃指導(ブラッシング、フロッシング指導)

プラークを歯から取り除くことは、治療を的確に進めるうえでとても大切なことです。そのためにはご自身でしっかりと口の中の管理をするという意識を持つことが重要になります。口腔清掃指導では、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいたうえで、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。

・歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)

歯科医師、歯科衛生士によってプラークや歯石などを取り除きます。ご自身の歯磨きでは取り切れない汚れを超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます(スケーリング)。ルートプレーニングは、歯周ポケットの内部に付着したプラークや歯石を除去し、仕上げに歯の表面をなめらかにみがいて、汚れの再付着を防ぐ治療です。

3.歯周病の再検査

最初の状態からの改善を、検査・スクリーニングを行い確認します。この結果をもとに次に継続して行う治療を決定します。

4.メインテナンス    

治療が終わった後は、メインテナンスが必要です。歯周病は再発しやすい病気で、場合によって再度問題が見つかり、治療が必要となることもあります。メインテナンスは、定期的に口内や歯の周りの組織をチェックしたり、PMTCを受けたりして、口内を良い状態を維持し、歯周病の再発を防ぐものです。ご自宅でのセルフケアはもちろんですが、併せて数カ月に1回のメインテナンスをお勧めします。